外資脳の「コスパ」ガチ勢が考えた、「かわいい新色コスメを使いこなせない」を激減させる方法

『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。「コスパコスメ」とは「コストパフォーマンスに優れたコスメ」。今回は「かわいい&きれい色コスメのパフォーマンスを最大に引き出す方法」について考えてみたいと思います。

きれい色コスメ好きだよね、つい買っちゃうよね

まず「コスメ」という単語を聞いたとき、ぱっと思い浮かぶコスメはなんでしょうか。リップ、アイシャドウ、ネイルなどの「きれい色」コスメを思い浮かべるのではないでしょうか。

きれい色コスメは、季節ごとに新色が出て、広告やインスタやデパコスでよく目にするため印象に残りやすいですし、なんといってもかわいい。手にとった時のわくわく感が半端ない。「その色かわいー!」って友達に言ってもらいたい。

私は10台のころから「きれいな色コスメ」が大好きで、20台前半のころは、シーズンごとに新色をチェックし、激務でストレスがたまった時には「かわいい色コスメ!テンション上げたいからいつもより派手色!」といったテンションで買いまくっていたものでした。お気に入りの色を並べて眺めている時のあの楽しさは、コスメ好き女子ならわかってくれることと思います。

きれい色コスメをつけても、なんかイマイチ

一方で、「きれい色コスメを買いまくっても、どうもメイクがうまく決まらない、イメージどおりになってくれない」という悩みを持つ女性は多いと思います。私がまさにそうでした。特にそう思うようになったのは、20台後半の激務時代です。

お気に入りのリップをつけても、全身鏡で見てみると、血色が悪く見える。チークでごまかしてみたら、クマが気になる。メイクをしているはずなのに、全体の印象がいまいちに見える。

せっかくきれい色コスメを買っても、なんか素敵に見えない。コスメの意味があまりない。つまり、「きれい色コスメのパフォーマンスをうまく引き出せていない=コスメのコスパが悪い」状態でした。

なぜコスメのパフォーマンスをうまく引き出せないのか

コスメにいくらお金を使っても、パフォーマンスをうまく引き出せなければ、投資の意味がありません。では、なぜコスメのパフォーマンスをうまく引き出せないのでしょうか?

いろいろ本を読んだり試行錯誤したすえ、私は「コスメには2種類ある」と考えるようになりました。

プラス系コスメ、ニュートラル系コスメ

コスメにせよなんにせよ、世の中で流通している商品は「ある状態をよりよくする機能(メリット)を提供するもの」です。「よりよくする」には、2種類あります。

  • マイナスをゼロ・ニュートラルにする
  • ゼロ以上をさらにプラスする

コスメも、だいたいどちらかに分類できます。

マイナスをゼロ・ニュートラルにする

コンシーラー(シミを隠してゼロにする)、アイブロウ(眉の欠けているところを整えてニュートラルにする)、化粧水などの基礎化粧品(ダメージを受けた肌をニュートラルにする)、下地(肌の色ムラをニュートラルにする)

ゼロ以上をさらにプラスにする

チーク(血色を足す)、リップ(色を足す)、アイシャドウ(色を足す)、マスカラ(太さを足す)、ファンデーション(肌のツヤと陰影を足す)

私が好きだったのは、ほとんどが「色を足すプラス系」コスメでした。私を含め、若い時は、ついプラス系にフォーカスしがちですし、それでそこそこうまく回ります。肌にハリがあるし、シミもそれほどありません。「マイナスをゼロ・ニュートラルにする」がそれほど必要ないので、コスメ資金を惜しみなくプラス系に投下できました。

しかしアラサーになってくると、ニュートラル系コスメの重要性がもりもり高まってきます。

まず、クマ、シミ、たるみ、くすみ、といった肌のお悩みがばんばん増えてきます。そして、働いて裁量が増えてくると、生活リズムも変わってきます。私の場合、ちょうどアラサーに差し掛かったころの激務時代は、不規則極まりない生活をしていて、慢性的な睡眠不足、栄養バランス崩壊の食生活、アルコール過多でした。肌はゴビ砂漠、クマは「ハロウィン用の特殊メイクかな?」状態でしたし、口内炎と大人ニキビなども定期的に出ていて、まあまあひどい状態でした。

プラス系は、目立つマイナスがあるとちぐはぐになる

肌の「マイナス状態」が目立っていると、プラス系をいくら合わせても、統一感がなく、ちぐはぐに見えてしまい、本来のパフォーマンスを発揮できません。逆に言えば、プラス系は、とりたてて目立つマイナス要素がないニュートラル状態で、美しく映えます。

これは、コスメだけに限りません。例えば、ファッション。きれい色のスカートをはいている女性がいたとします。でも、髪の毛が寝起きそのままの状態で、トップスはシワだらけでアイロンをかけておらず、バッグに穴があいている状態だったら、「スカートはきれいだけど…なんかちぐはぐ…」と思うのではないでしょうか。インテリアでもそうです。美しいグリーンのソファがあっても、周囲がなにも片付いていない状態だったら「ソファはきれいだけど、周囲とマッチしていないからもったいない」と感じると思います。

きれいなスカートやソファは、「目立って目を引くもの」ものです。目立つものは、そのほかにとりたてて目立つものがなくニュートラルに保たれている状態だと、「すてき!」「全体的に美しい!」と思えます。つまり、プラス系のパフォーマンスを最大化したいなら、ほかをニュートラル状態にすることが必要なのです。

初心者はプラス系、プロはニュートラル系を重視する

しかし、私を含め、初心者はつい「プラス系」に目がいきがちです。プラス系のほうが買っていて楽しいし、眺めていても楽しいし、投資した価値を感じやすいからです。(ファッションの初心者が、つい合わせにくい柄物やデザインものを先に買ってしまい、シンプルなものを後回しにするのも同じことだと思います)。

しかも、「うーん、どうも素敵に見えない…」となると、今度は「さらにプラスする」方向に向かいがち。「きれい色スカートで素敵に見えないなら、トップスもきれい色にすればいいんだ!」みたいな感じで「プラスでうまくいかないからさらにプラス」すると、さらにちぐはぐになってしまいます。

しかし、プロは「プラス系」ではなく、「ニュートラル系」を重視します。プロのメイクアーティストの本や記事を読んでいると、「大事なのはベースメイク、次に眉毛」「アイメイクは皆が好きだけど、それより力を入れてほしいのがベースメイク」という主張をよく見ます。ファッションの着こなし系でも「ベーシックカラーをベースにすることで、主張する服や色が映える」というアドバイスをよく見ます。

メイクがいまいちなら、プラス系とニュートラル系の比率を確認

「プラス系の魅力を引き出すには、そのほかをニュートラル状態にする必要がある」と気づいてからは、私は「肌のマイナストラブルをいかに軽減するか」を考えるようになりました。

きれい色コスメ大好きだった20台前半は、持っているコスメの比率は、「プラス系8:ニュートラル系2」ぐらいでした。しかし、激務ショックの後はじょじょに比率を変えていき、今では「プラス系2:ニュートラル系8」ぐらいになりました。

年齢が上がるにつれどんどん肌で気になるところは増えていく、というせちがらい理由はもちろんあるのですが、それよりも、やはり効率厨・コスパ厨としては、各コスメのパフォーマンスを最大化したい。「買ったけどいまいち」を限界まで減らしたい。もちろん、きれい色コスメは今でも好きなので、ちょいちょい買い足して気分を上げています。でも、以前よりだいーぶ少なくなりました。

もし、コスメをいっぱい買っているのに「なんかいまいちかわいくならない」と悩んでいる人がいたら、いちど「プラス系」コスメと「ニュートラル系」コスメの比率を見直してみるといいかもしれません。もしかしたら、つい気分が上がりやすいプラス系コスメばっかり買っていて、ニュートラル系コスメが足りていないかもしれません。もしくは、ニュートラル系コスメを持ってはいるけれど、自分に合っていないものを買っていて、プラス系とニュートラル系をうまくマッチさせていないかもしれません。

プラス系につい目がいきがちなのはよくわかります。でも、きれい色が好きな人にこそ、その魅力を最大化するために、大好きなコスメ以外にも目を向けてほしいと思います。

最終的に、コスメではなく「寝る・食べる・風呂に入る」が最強

さらに言えば、プラス系のパフォーマンスを最大限に引き出したいなら、ニュートラル系コスメだけではなく、「健康」にテコ入れする必要があります。

肌は「体調」のバロメーターです。自分にとっての「健康な肌状態」をキープするためには、コスメや化粧水に課金するより、「日々の生活」を改善したほうが、ずっと効率的です。私はいろいろ試してみて、今はこんな生活ルールを決めています。

  • しっかり7時間の睡眠をとる
  • 食事を3食きっちりとる(特に朝食は必須)
  • ビタミン・食物繊維・たんぱく質・亜鉛を豊富に含む食材をとる
  • 38-39度の湯船に毎日10~15分ほどつかる

もちろん、風邪をひいたり、激務期間だったりすれば、このルールは守れません。でも、なるべくキープしようと思っていますし、肌状態が悪くなってきたらそうそうに環境改善をするようにしています。

肌のマイナスを化粧品やコスメでごまかそうとすると、厚塗りになったり、お金がかかりすぎたりします。「コスメのパフォーマンスを最大限に引き出す」「コスメにお金をかけずにパフォーマンスを最大化する」なら、やっぱり「健康イズ最強」だよなーと思うのです。

ABOUTこの記事をかいた人

ぱぷりこ

妖怪男女ウォッチャー&悩み解体屋。ブログ『妖怪男ウォッチ』。Twitter:@papupapuriko。マンガ版『妖怪男ウォッチ』をpixivシルフにて連載中。 書籍『妖怪男ウォッチ』(宝島社)『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』(文芸春秋)発売。 Webメディアを中心に、雑誌、ラジオ、テレビ、映画広報などで、「恋愛」「妖怪男女」ネタで活動中。